コーキングのブリード現象(黒ずみ)の原因・解決策

ブリード現象

お家の外壁などの目地の部分が黒くなっていて見た目も悪く、何か問題でも起きているのではないか?と不安に思っていられる方はいませんか?

その黒ずみは「ブリード現象」と呼ばれるものかも知れません。

①ブリード現象(黒ずみ)とは?

ブリード現象(黒ずみ)とは、可塑剤というコーキングに含まれている添加物が年数が経つと、コーキングと分離して、可塑剤が表面に出てくるために起きる現象の事です。また特定のコーキングの中には塗料を塗る事で反応して黒く変色することもあります。

可塑剤とはコーキングの柔軟性を保つために含まれているものになります。輪ゴムなども同じですね。放置した輪ゴムが切れやすくなっているのを思い出していただくと、コーキングが割れてきたりするのも分かると思います。

せっかく、外壁塗装したのに、数年で目地の部分が黒く汚れているのも嫌ですよね。そして外壁塗装をしてメンテナンスが終わったと油断していたら余計にですが、普段は外壁をじっくり見る事はないと思います。たまたま外で何かをしているときに黒ずみがあれば『雨漏りでもしているんじゃないか!?』とビックリすることもあるかも知れません。

最近では、ブリードが起きないようなコーキングが主流で使われている塗装会社も多いのですが、これも2020年現在の最近の事ですので、数年前に外壁塗装をした。築10年以上たっている場合は注意が必要かも知れません。

ですので、ここでは、ブリード現象(黒ずみ)にたいして、原因や解決策について詳しくご説明していきたいと思います。下の動画では、ブリードについても少し触れていますので、良かったら見てみてください。

②ブリードを起こすとどうなるのか?

ブリード現象(黒ずみ)がでるとどうなるのかをご説明していきたいと思います。

見た目が悪くなります。

外壁の目地が黒くなってきますので、外壁の色によっては美観的にも悪くなってしまう可能性が大きいです。グレーや黒、ネイビーなどの色であれば目立ちにくいのですが、汚れやすい色としては、特に淡い色や白色などは目立ちます。

耐久性も悪くなります。

塗料と可塑剤が反応して黒ずみを起こす場合は、勿論、外壁の塗料にも影響しますので、その塗料の本来のパフォーマンスを最大限に生かす事ができず、劣化が速まる可能性もあります。そうすると、次回の塗り替え時期を早めてしまいます。

③事前対応策・解決策

可塑剤が含まれていないコーキングを使用する

可塑剤の含まれていないコーキングを使用することで未然に防ぐことができます。

専用プライマーを塗布する

「逆プライマー」や「ブリードオフプライマー」をコーキングに塗布することにより、ブリードの可能性を低くします。


もし現在起きてしまっていたら

そのまま放っておくと、塗装面にも広がりますので、コーキングを綺麗にカットして、ブリードしている部分から1mm程度逃がして、養生し新たにコーキングを打ち直すことが必要になります。

④まとめ

この記事を見てくださっている方は、外壁塗装をお考えの方で、すでにブリードが起きている方、まだ起きていないけど気になる方がいると思いますが、どちらにせよ、コーキングと外壁塗装をする際には注意しなければならない事の一つですので、可塑剤を含んでいないコーキングを使用することをおすすめします。